パスクゥアレ・ペトレラはプーリア州、イタリアの踵の付け根のジョイア・デル・コッレの町にある。栽培は有機栽培を基本とし、葡萄をセレクション、温度コントロール（１８～２０℃）した倉庫で熟成の後に市場へ出される。年間生産量４万～５万本、４.７５ha。酵母は全て天然酵母を使用。発酵後はパッヘルベルのカノンなど優しい音楽を一日２時間程流し、酵素を活性化させる。−４℃でスタビリさせて酒石酸を落として、軽くフィルターをかけて瓶詰め。品質の安定には神経を使っている。第三紀のころイタリアの多くは海に沈んでいた。３８００万年前の牡蠣の化石がここの土壌からも発見されている。８０センチ下には石灰の岩盤が眠っている。畑はこれを一部掘り起こし、砕いて畑の土壌を造ってゆく。この石灰質の土壌が美味しさの秘密であろう。