スタッフブログ

2018.09.18 ステファーノ(カッシーナ デッリ ウリヴィ)が天に召されました。 

まさか彼が今年天に上るとは思ってもいませんでした。未だに信じる事はできません。彼と最初に会ったのは僕が2回目に行ったヴィニタリー。ボンドンノさんと同じブースに出店されていました。そして最初に蔵に行った時に、良ければ君にずっと売ってあげるよと畑に行く車の中で言ってくれた言葉を今でもはっきり覚えています。そのあと、うちが販売量が伸びなやみ、他のインポーターが並行で始めたり、複雑な想いもありましたが、今まで20年弱続けてこれたのは、ステファーノの人柄、自分の信念についてきてくれる人は皆受け入れる、人間のエゴを超えた、自然はこうあるべきだ、ワインはこうあるべきだ、人間はこう生きるべきだ、という普遍的な姿勢に僕自身が惹かれてきたからだと思います。人間は皆いつか死ぬもの、それだけは皆平等に与えられて生まれてきています。ただ、、、早すぎです、、、僕は、これからも彼のワインを売っていきたいと思っていました。彼は本当に純粋で、自然をリスペクトする姿勢はどの生産者よりも素直だったと思います。彼の畑はふかふかで、微生物、昆虫、がひしめき合い、自然の讃美歌の様でした。それは、ひとえに、彼の人への優しさ、生きとし生けるものへの優しさ、の賜物だったと思います。、、、今はただ、彼が残してくれた思想、技法が、後世に引き継がれる事を切に願っています。この年(59才)で天に召されるとは彼自身も思っていなかったと思います。それゆえ、その為の準備も全くできていなかったと思われます。ご家族の悲しみは計り知れません。ここまで僕がワインの輸入を続けてこれたのは、彼がワインを供給し続けてくれた事が大きな支えだったと言っても過言でありません。今はただ、彼の近くにいた方々の心の平安をお祈りいたします。相模屋本店 代表取締役 恩田 健